「バイナリーオプションを始めてみたいけど、どうしたらいいのかわからない…」
「いざ始めようと思ってもなにを基準にトレード取引すればいいかわからない」
といった方のために、今回はバイナリーオプションの分析方法について解説します。
適当にトレードしたり、闇雲に取引していたら資金がどれだけあっても足りません。
たまたま勝ちが続いたとしても、そういう方はいずれ負けることだけは断言できます。
トレードだけで生計を立てている人と何度も負けてしまう人の大きな違いは、
「自分なりの分析を忠実に守ることができるか」です。
焦って取引をしても損するだけです。
「バイナリーオプションで人生が終わった…」といった状況にならないよう、
今回はバイナリーオプションでの分析方法を簡単に解説します。
ぜひ、参考にしてバイナリーオプションを始めてみてください。
バイナリーオプションではファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析
バイナリーオプションの取引は、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析が向いています。
なぜ、バイナリーオプションではテクニカル分析が適しているのでしょうか。
その理由は、それぞれの特徴を知るとわかるので順番に解説していきます。
ファンダメンタルズ分析とは
ファンダメンタルズ分析は、さまざまな経済指標やニュースなどの情報をもとにトレードします。
わかりやすく言えば、「今後良いニュースがあるから価格が上がりそう」、
「悪い出来事が起こったから価格が下がりそう」といった感じです。
重要な経済指標などは、事前に日時なども決まっているため中長期のトレードに向いてます。
ファンダメンタルズ分析のメリットとしては、
事前に情報を入手できていれば利益を得やすいことや
プラスな情報かマイナスな情報か明確に判断できる点が挙げられます。
デメリットは、一般人では一次情報を入手することは難しく、
プラス材料の発表があったとしても必ず上がるわけではない点です。
テクニカル分析とは
テクニカル分析では、主にチャートの値動きやインジケーターをもとにトレードをします。
メリットとしては、チャートは世界共通で見られているため平等です。
たとえ裏で仕込まれていたとしてもチャートにそれなりの動きが見えるためなんとか判断できます。さらに、テクニカル分析は数秒単位の取引から数ヶ月単位まで、短期~長期のトレードができるのも魅力です。
デメリットとしては、テクニカル分析には慣れや技術が必要なこと。何度も繰り返しトレードをして自分なりのやり方を確立しないと利益を上げることは難しいです。
バイナリーオプションは短期のトレードが多いためテクニカル分析が向いている
バイナリーオプションの取引期間は、長くても1日。短いと数秒で取引が終わります。
そのため、ファンダメンタルズ分析で「1ヶ月後にたくさん良いニュースが出るから今より価格が上がる」という情報を得ても、
バイナリーオプションでは1日前にしか取引することができません。
たった1日だと、すでに値動きへ影響しているのでほぼ意味がなくなってしまいます。
一方でテクニカル分析であれば、数秒~数時間でも対応できます。
このような理由から、バイナリーオプションでは
ファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析のほうが適しているのです。
バイナリーオプションはチャートを分析するための「MT4」を使おう
テクニカル分析では値動きが大事なので、チャートを見ないといけないのはわかりますよね。
チャートを見るためにはソフトが必要です。
バイナリーオプションの取引画面にもチャートは表示されていますが、
移動平均線などのインジケータ-が使えず、
ローソク足を見ることもできないためテクニカル分析ができません。
なので、テクニカル分析をするためには、ソフトが必要となってきます。
トレーダーの半数以上が利用しているチャート分析ソフト「MT4」がおすすめ。
MT4なら無料で使えて、さまざまなオシレーターや指標を利用できます。
MT4さえあれば、他のソフトは必要ないくらいなので、とりあえず用意しておきましょう。
「どうしてもMT4以外でチャートを分析したい!」という方は、「TradingView」を使ってみてください。
テクニカル分析の方法をいくつか紹介
テクニカル分析といっても、やり方は数え切れないくらいあって、
どれが正解でどれが不正解というものはありません。
もちろん、100%値動きがわかることもないです。
ただ、自分なりに分析をしていると、なんとなく値動きがわかったりすることもあります。
なので、自分なりに分析をして慣れていくしかありません。
そこで、テクニカル分析の方法をいくつか紹介するので参考にしてみてください。
ここで紹介するテクニカル分析は、最低限のことだけですが、
それだけでもチャートを判断することが可能です。
まずは、ここで紹介する分析方法を試して自分なりのやり方を見つけてみましょう。
移動平均線(トレンド系インジケーター)
移動平均線は、代表的なインジケーターのひとつです。
相場の流れやトレンドを一目で把握できるのが大きな特徴となっています。
【移動平均線(画像内の赤線)】
まずは、移動平均線を使って相場の大まかな流れやトレンドを把握するといいでしょう。
移動平均線を軸にして値動きが作られることもあるので、見ておいて損はありません。
移動平均線のように『チャートの傾向(トレンド)を表してくれる』インジケーターを、
トレンド系インジケーターと言います。
【代表的なトレンド系インジケーター】
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目近衡表
- パラボリック など
複数のトレンド系インジケーターを組み合わせることで、
より精度の高い予想を立てることができます。
RSI(オシレーター系インジケーター)
RSIは、現在の価格が「売られすぎ」か「買われすぎか」を判断するインジケーターです。
【RSI(画像内の青線)】
50%を基準として、
- 50%以上なら買い圧力が強い
- 70~80%以上なら買われすぎ
- 50%以下なら売り圧力が強い
- 20~30%以下なら売られすぎ
といったように判断ができます。
ただし、RSIで80%以上=買われすぎだから絶対下がるというわけではなく、
そのまま上がり続けることもよくあります。
RSIはあくまで判断材料のひとつと考え、他のインジケーターと組み合わせて
判断するようにするようにしましょう。
RSIのように『トレンドが転換するタイミングを教えてくれる』インジケーターを
オシレーター系インジケーターと言います。
【代表的なオシレーター系インジケーター】
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス など
順張りに役立つトレンド系に対し、
オシレーター系は逆張りの予想によく使われます。
ライントレード
ライントレードは、ローソク足を基準にラインを引く分析方法です。
メリットとしては、インジケータ-などを使わないのでわかりやすく、
初心者でも判断基準にしやすいこと。
また、世界共通で使われるため、チャートとの関わりが大きいこともライントレードのポイントです。
【ライントレード(チャート上に任意の線が引ける)】
ライントレードのやり方としては、
- チャートの安値と高値を繋ぐようにラインを引く
- 反発やトレンド変換の多い部分を基準にラインを引く
といった感じです。
ライントレードは感覚によるものが大きいですが、
適当にラインを引いてみるとちょうどライン上で値動きが止まったり、
反発するような値動きのある位置を見つけられます。
水平に引いてみるだけでも目安になります。
このように自分が引いたラインをもとにトレードするのがライントレードです。
適当に意味のありそうな部分にラインを引いてみても、
意外と発見があるのでとりあえずラインを引いてみましょう。
ローソク足のヒゲか実体を基準にするかは、意見が分かれますが、
経験と慣れですね。
どちらもラインを引いてみて、納得できるほうを目安にしましょう。
まとめ
バイナリーオプションで初心者でも使いやすいテクニカル分析の方法を紹介しました。
1つ1つの分析だけで判断しても勝率はそこまで高くありませんが、
複数の分析を組み合わせてトレードすることで効果が上がります。
もちろん複数を組み合わせた分析方法でも思い通りの値動きをしない時もあります。
そうなったときに「なぜダメだったのか」を再度分析していくと、
自分なりのトレードができるようになってきます。
それまで冷静にトレードを続けられるかが、バイナリーオプションの重要なポイントです。